40周年「ダンク感謝祭」は、集い、出会い、次の“はじまり”をつくる場

ダンクソフトはこの7月に40周年を迎えます。今回のコラムでは、40周年に向けて、これからどんなことをしようとしているか、いま考えていることをお話しします。ぜひ皆さんと、この節目を起点に、未来にむけて連携していきたいと思っています。  



▎「物語プロジェクト」と「感謝祭」を並行して実施 

 

今年7月に、ダンクソフトが40周年を迎えます。このタイミングで、「感謝祭」を実施したいと考えています。 

ただ、一般に日本ではバーゲン・セールのようなものを感謝祭と称することもありますが、そういう意味じゃないんですね。 

謝意を伝えたいのは、わりと広い範囲でして――直接のお客様はもちろん、スタッフ、その家族、お客様の先にいるお客様……といったステイクホルダーをイメージしています。 

さらに、いわゆる自然の恵みもあってビジネスや地域活動も可能なわけで、そういった地球環境のような「自然資本」も感謝祭の対象ですね。一連のシリーズにして実施できるようにと、各担当者たちが企画しています。というわけで、わりと広いスコープで「感謝祭」をとらえてるんですよ。 

 

それと、ダンクソフトでは、いま、「物語プロジェクト」が3つのレベルで進行中です。 

3月の社長コラム『ダンク史上初、つくりたい未来の物語が集結 』はこちら。
https://www.dunksoft.com/message/2023-03

まず第1に、スタッフ一人ひとりによる、未来志向の物語づくりです。これは先月のコラムでご紹介しました。 

 

ただし、これでは個人語り、つまり「点」ですので、これを「面」にしたいんですね。そこで、部署を超えたメンバーたちが、お互いの物語をつなげあおうと、対話ベースで、意見や感想をフィードバックしあっています。つまり、個々の物語をリンクしあって「物語の結び目」をつくるのが、第2のレベルです。 

 

さらに第3の動きとして、ダンクソフトの「サービス」を物語化するプロジェクトも動き始めています。いままで機能については語ってきたのですが、それだけでなく、未来志向で、もっと別の語り方もできると思っています。 

 

ということで、「物語プロジェクト」と「感謝祭」を、2重らせん的にからめながら、並行して進めていこうと思っています。  

▎「感謝祭」という名前のきっかけ 

 

「感謝祭」というネーミングを最初に使ったのは、昨年10月のことでした。<高専エキスポ>に参加したときでした。ちょうどハロウィンの頃のイベントだったのですが、謝肉祭というのもちょっとそぐわないな、と思いまして、そこではじめて感謝祭と銘打ったんですね。 

 

「神田藍の会」についてはこちらをご覧ください。
https://yushin.wearee.jp/kanda-ai 

最初に「感謝祭」というネーミングを使っていたのは、<神田藍の会>を一緒に推進している一般社団法人遊心の峯岸由美子さんでした。峯岸さんのおっしゃる「感謝祭」は、会の皆さんはもちろんのこと、それだけでなく、自然の恵みをはじめ、あらゆるものに感謝する祭、という意味でした。それを聞いて、なるほど、それはいい表現だと思いました。そこで、私も参加している<神田藍の会>で、12月10日に「感謝祭」を行いました。 

 

翌日11日には、ダンクソフトのコミュニケーション・サービス「WeARee!(ウィアリー!)」をテーマに、オンラインでの感謝祭をやってみました。考えてみると、昨年11月のサイボウズ・デイズへのイベント出展も、お客様に感謝するという意味では、「感謝祭」だったと言えるでしょうね。  

▎「バザールバザール」は業務効率化と集会のためのツール 

 

7月から40周年目がスタートしますので、いろいろな切り口で、お客様、パートナー、さらにその先にいる方々のアイディアも取りいれながら、楽しい感謝祭をご一緒に企画していきたいと考えています。 

 

「ダンクソフト・バザールバザール」についてはこちらをご覧ください。
https://dbb-web.bazaarbazaar.org/ 

感謝祭を通じて、結果として、皆さんにとって、関係づくりとコミュニティの活性化につながることを期待しています。そこで、ひとつの案として、いま、「ダンクソフト・バザールバザール」という製品を使って、インターネット上に皆で集える“グラン・バザール”をオープンしようと検討しているところです。 

 

「バザールバザール」は、バザール=市(いち)という名前のイメージ通り、もともとは安心して出会える場をイメージして、つくりました。 

 

機能としては2つあって、「効率化ツール」兼「集会ツール」なんですね。これはもともと、団体運営の事務効率化から出発したツールなんです。業種はなんであれ、事務作業はだんだん煩雑になっていきますから、「効率化」は大事ですよね。これが第1機能です。 

もうひとつ。歴史を見ると、何かが新しく起こるときって、「集団」ベースじゃないですか。大学の発生も、政党の発生も、企業の発生も。なので、いまは時代的にもイノベーションが必要なので、ネクスト・パンデミックとかにも関係なく、人が集まったり、出会ったりできる「集会ツール」にしたいんですよね。それが「バザールバザール」の第2機能です。「集会なくして、イノベーションなし」ですから。 

ただし、ただ不特定多数の人たちがやってきても、“不安な場”になるだけですよね。なので「バザール」上では、知り合いの知り合いとか、誰かの紹介とか、なんらかのつながりをもった人たちが集える、“安心できる場”になることを目指しています。  

▎インターネット上にみんなが集う“グラン・バザール”を 

 

この「バザールバザール」を、ダンクソフトと関わりのある方々に開放して、40周年だからこそできる集いの場 “グラン・バザール” を企画しています。 

 

「ダンクソフト・バザールバザール」開発チームによるダイアログも、合わせてお楽しみください。プロダクト、サービスに対する考えや思いを語っています。
https://www.dunksoft.com/message/engineering-next-vol1 

コロナ禍では、なかなか気軽に人とリアルに会えず、関係が希薄になるということがあったのではないでしょうか。また、オンラインで不特定多数の人々とつながってしまえるからこそ、発言がしづらかったり、発言が商用利用されることを懸念したり、ということもあるでしょうね。「バザールバザール」という、個人情報保護もしっかりしていて、広告・宣伝が一切入らない、“安全なバザール”(インターネット空間)の中なら、皆さんに楽しく集まって、遊んでいただけると思うんです。 

 

そこは、お互いのケミストリーもよく働き、のみならず、よい偶発が起こっていく。人と人がつながるきっかけも、たくさん生まれていくでしょう。ダンクソフトを通じて、新しい出会いや対話が生まれ、次へのアイディアが生まれる “楽しいバザール” ができればと考えています。 

 

「ACT倶楽部」についてはこちらのコラムをご覧ください。
https://www.dunksoft.com/message/2021-11 

具体的には、40年間のダンクソフトの歴史を通じて関わりを持ってくださったお客様やパートナーにアカウントを用意して、バザールに参加していただけるようにしていきます。現在ダンクソフトの製品やサービスを使っていただいているお客様はもちろんのこと、かつて使ってくださった方々、ダンクソフトが中央FMでスポンサーしているふたつの番組のリスナーさんたち、スタッフや登壇者、徳島ACT倶楽部のメンバーといった皆さんにも入ってもらえると、場が多様化して面白くなりそうです。  

▎希薄になったコミュニティ:東京のご近所付きあい事情 

 

最近、吉祥寺に引っ越したスタッフが、ご近所へ引っ越しの挨拶に回ろうとしたら、一軒も出てきてくれなかったとのことでした。その話を聞いた別のスタッフも、引っ越しの挨拶で、誰も応答してくれなかった経験をもっていました。 

 

現代の東京らしいエピソードではありますが、残念なことですね。きっとできるだけ人と顔を合わせたくないのでしょう。コミュニケーションを断つ方向に進んでいるようにみえますね。 

 

以前から、強盗や詐欺など凶悪な事件がありますから、防犯上、警戒するのもわからなくはありません。ただ、隣近所に誰が住んでいるのかもわからないのは、特に「防災」の観点から考えれば、あまり良い状態とはいえません。  

▎離れていても、声をかけあえる関係がある豊かさ 

 

“グラン・バザール” は、これとは逆をいく動きです。「感謝祭」もまた、そういう風潮とは逆の方向に向かうものです。 

 

昨今の異常気象や災害状況などを見ても、互恵的なコミュニティが維持され、活性化されるかどうかは、私たちにとって今後の死活問題です。それがデジタルの登場によって、新しい形の活路が見えはじめています。つまり、離れていてもコミュニケーションがとれて、サポートができる。そうなってきたんですね。 

 

ダンクソフトでは、さまざまな製品・サービスを提供しています。それは一見、バラバラなことをしているように見えるかもしれません。ですが、実際には皆さんと共に「デジタル・デバイドの解消」を行い、そこからさらに「コミュニティの活性化」へ向かえるよう、支援するということが、共通のテーマになっています。感謝祭を通じて、またグラン・バザールを通じて、知らなかった良いサービスや、その上手な使い方、デジタルを日常に取りいれるコツなども、知っていただくきっかけになればと思います。 

 

感謝祭やグラン・バザールの先には、「スマートオフィス構想」の推進というビジョンがあります。いまや、インターネットが生活の中に溶け込んでいて、人との関係やネットワークがあれば、場所を問わず、若い人たちが住みたい地元を離れずに仕事ができるようになりました。画期的なことです。これからは、私たちと地方との関わりがさらに増えて、東京でも地方でも、色々な展開が増えてくるだろうと思います。 

 

先日の誕生日に、ソーシャル・メディアでたくさんのお祝メッセージをいただきました。まだお返ししきれていないのですが、北海道から沖縄まで、またスペインからもメッセージがとどきました。デジタルがあるからこそ、こうして離れていてもコミュニケーションがとれるわけで、今までなら経験できなかった豊かさを実感しています。 

 

昨年オープンした「40周年特設サイト」にも、さまざまな方からお祝いメッセージをいただいています。40周年を迎えるのが今年2023年の7月。ここからさらに、よりよい未来をつくっていきましょう!