2022年 年頭所感

新年あけましておめでとうございます。 

2022年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。  


▎2022年、デジタルで劇的に流れを変えていく 

 

2022年は、後戻りせず、未来を実現していく時です。 

 

インターネットにあらゆるものをのせていく。加速してきた流れが、いよいよ社会と暮らしを変える大きなうねりとなってきました。「スマートオフィス構想」も、新たな局面に入っています。 

 

本年はダンクソフトにとって、40期目となる大きな節目の年でもあります。他に先がけて常にクリエイティブにはじまりをつくり、劇的に流れを変える年にしていきます。   

▎社名の「ダンク」はダンク・シュートのダンク 

 

ダンクソフトの「ダンク」は、ダンク・シュートのダンクです。これはバスケットボールの花形プレイで、高く跳んでリングの真上からボールを直接たたき込む、あのダンク・シュートです。 

 

ダンク・シュートは、相手のディフェンスを完全に崩して、試合の「流れ」を劇的に変えることができます。インパクトが大きく、人の心を動かします。驚きで感動を生むという大きな力をもっています。   

▎驚きで感動を生み、世の中のシーンを変える 

 

また、ダンクは「ジャンク」ともかけています。ジャンクDNAのジャンクですね。くだらないもの、つまらないもの、がらくたを意味しますが、一見くだらなく思えるもののなかに、実は価値があるという意味を込めています。どうでもいいような役に立たないものをつくっている会社です、と言いながら、実は予断をもたず、劇的に流れを変える、新しい価値を提示するようなサービスやプロダクトをつくっているという(笑)。遊び心のある、ちょっとしたユーモアでもあります。 

 

ダンクソフトは、いつもダンク・シュートをねらっています。ダンク・シュートのような、劇的に流れを変えるサービスやプロダクトをつくり、世の中のシーンを変えていく。新たなはじまりをつくる。常にそこを目指しています。2022年は、40周年を刻む年でもありますから、スタッフやお客様、そしてパートナーの皆様と共に、ダンク・シュートを次々と決め、驚きで感動を生んでいきたいですね。  

▎2021年の成果が結実、アワードも受賞 

 

2021年は、多くの新たなはじまりが生まれた、いい1年になりました。日本各地でさまざまなプロジェクトが展開し、新たなシーンを生み出しました。業績もよく、新しいメンバーが4人入社。来春ジョインする2人の内定も決まっています。 

 

そんな2021年の終わりに、ダンクソフトは、株式会社 主婦と生活社が主催する「CHANTO総研企業アワード2021」を受賞しました。各地で展開するリモートオフィスや長年にわたるテレワークの実績など、スタッフの働きやすさにつながる施策のほか、「スマートオフィス構想」に対して評価いただいたものです。 

 

こうした賞をいただくのは、2017年の東京都「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」以来で、ありがたいことにこれで16個目の受賞となります。2017年には、他にも、経済産業省「攻めのIT経営中小企業百選」、徳島県「とくしま子育て大賞 子育てサポート大賞」と、年間に3つの受賞という晴れがましい年でした。 

 

●参考 

https://www.dunksoft.com/news/2021/12/9 

https://www.dunksoft.com/award 

 

●CHANTO総研のインタビュー記事 

https://chanto.jp.net/work/working/237219/ 

https://chanto.jp.net/work/working/237229/   

▎ウェブチームと手がける、生活イノベーション 

 

2022年のダンクソフトの見どころを、チームごとにご紹介したいと思います。 

 

まずウェブチームは、昨年4人の新メンバーを迎え、大きくパワーアップしました。新卒メンバーも含めて適応がとても早く、新たなテクノロジーを導入するよい機会にもなりました。 

 

また、これまで開発を進めてきたプロジェクトから、今年、大きな新展開を発表できる予定です。たとえば、投資の民主化と呼びたいような、皆さんがあっと驚く新しいサービスを用意しています。大半の人たちにとって遠くに感じられた証券取引や投資がもっと身近になり、生活の中に新しいイノベーションを提供できる運びで、期待がかかります。   

▎業務効率化ツールが「対話ツール」へと進化 

 

次に開発チームでは、「ダンクソフト・バザールバザール」のメジャー・アップデートに向けて動いています。バザールバザールは、現在は組織の会員管理を主眼としたクラウド・サービスとして提供しています。おもに事務局が業務を効率化して、会員とのコミュニケーションを円滑に活発にするサービスとして、力を発揮しています。 

 

今、この特長をさらに伸ばしながらも、単なる業務効率化ツールにとどまらない、「対話ツール」へと進化させています。ニュービジネス協議会様や阿南高専ACT倶楽部様のような先行事例をよきモデルとして、さまざまな組織への導入をサポートしていければと考えています。 

 

対談:地域イノベーションが生まれる協働のしくみとは──徳島でACT倶楽部が始動 

https://www.dunksoft.com/news/2021/11/1 

 

「対話」はとても重要で、ダンクソフトでも重視しています。多様な人たちが自律しながら協力し、平等に意見を出しあえ、良質な対話ができることで、組織も、チームも、個人もよくなると考えています。議論や評論や論破ではなく、「多様性の中の対話」によって、イノベーションを起こしていくことが大事です。このためのツールへと、バザールはさらに進化していくことでしょう。  

 ▎誰でもどこからでも、世界を視野にビジネスを 

 

企画チームの2022年は、「WeARee!」(ウィアリー)の進展が大いに期待しています。先月のコラムでは、砥部焼の窯元とともにバーチャル・ツアーを実現したケースをお話ししました。バーチャル・ツアーを使って、作家や生産者自身が、地域に居ながらにして、みずから世界へプレゼンテーションできる環境が整いました。愛媛まで足を運べなくても、インターネットごしに日本のアートワークを手に入れたい人は世界中にいますので、バーチャル・ツアーの後、即、ECサイトで入手することも可能です。このように、「バーチャル・ツアー+ECサイト」という組み合わせによって、世界が一気に目の前にやってきますね。 

 

言葉の壁も、翻訳技術の向上によって、大きな障害ではなくなりました。世界を視野に入れたビジネスが、場所や組織規模を問わず、誰にでも可能な時代なのです。 

 

バーチャル・ツアーだけでなく、「WeARee!」は、使い方次第で、まだまだ多様な可能性がひらけていくでしょう。新しい使い方をたくさん発見するために、多くの方々に使っていただける年にしていきたいですね。  

▎石垣島の学童運営にみる、未来の先どり 

 

2021年のハイライトとして大きいのが、何度かご紹介してきた石垣島の放課後学童クラブのケースです。デジタル導入による作業効率化、コミュニティ活性化の温かくも斬新な成功事例で、このケースには私たちが目指す未来のかたちが詰まっています。   

▎小さな会社こそ、デジタル化の好機 

 

かつて、デジタル化や情報システムの導入は、とてもお金のかかるものでした。大企業でなければ難しかった時代がありました。ですが、クラウドが登場して、システム導入に要する費用は劇的に下がりました。 

 

いまや、小さな組織でも、かつて大企業だけが使えたようなシステムを利用できるようになりました。いえ、むしろ小さな会社や団体ほど、デジタル化の劇的なメリットがあります。テクノロジーが急速に進展し、いよいよ環境が整った今、小さな組織、地域の組織、PCが浸透していない組織こそ、デジタル化の恩恵を実感する好機なのです。  

 ▎スマホとインターネットさえあれば、できる 

 

石垣島はなまる学童クラブ様の場合も、もともとPCを使う人は、ほとんどいませんでした。でも、スマホとインターネットは、日ごろから皆さんが使っているのです。それなら後は、“インターネットにあらゆるものをのせていけばよい”だけ。ダンクソフトは、そこをお手伝いしていきました。 

 

結果、変化は劇的でした。はなまる学童クラブ様の場合、事務担当の専任スタッフがいなくても運営できるようになったのですから。それほどに事務作業の負荷を減らせています。もちろん作業は全て、使い慣れたスマホのままです。 

 

このようにスマホとインターネットがあれば、できる。「ない」と思っていたインフラが、実は「ある」。このことに、サービスを提供する企業サイドが、まだ気づいていないだけだと思います。    

▎子どもたちが未来だ 

 

効率化で得られた費用や時間は、子どもたちのために。子どもたちがのびのびと成長できる、理想の学童づくりのために活かされています。 

 

子どもたちの笑顔が何よりですね。未来をつくるのは彼らですから。そこに未来が見えます。ダンクソフトにとって、子どもたちの未来につながるサポートをしていること自体が価値でもあります。 

 

また、はるか2000キロも離れた石垣島の学童と東京の会社が、実際に会わずにも協働できることも新しい。いくつもの意味で、私たちが目指す未来のかたちの詰まったケースだと思います。   

▎ダンクソフトは地域へ、世界へ 

 

インターネットにあらゆるものをのせていく。そしてその先にある「スマートオフィス構想」へ。これまで展開してきたサービスから、未来を先どりする事例が、目に見える形で、次々と結実してきています。 

 

「WeARee!」も「ダンクソフト・バザールバザール」も「日報かんり」も「学童アプリ」も、すべてスマートオフィス構想の一環です。これからさまざまなプロダクト&サービスが連携し、収斂し、スマートオフィス構想がいよいよあちこちで実現していくフェイズに入りました。 

 

2021年はフランスからのインターンを受け入れ、ダンクソフトにとってヨーロッパが近くなりました。3年後にはパリでオリンピック開催です。そのころまでには、ダンクソフトも世界へ向けた「スマートオフィス構想」を展開していきたいですね。機は熟したと感じています。 

 

世界全体を見渡せば、あちこちで分断が進んでもいることが気がかりです。都市と地域、子どもの現在と将来、地域と世界、森と人……。しかし、関係が途切れている“あいだ”にこそ、デジタル活用の可能性があります。最後に一言。気が付いた人から変わっていくことが大事です。そのための意識変革をうながすのが、私たちダンクソフトの役割だと思っています。 

 

2022年、もとに戻らず、ご一緒にデジタルで次なるはじまりをつくっていきましょう!

株式会社ダンクソフト 
代表取締役 星野 晃一郎