スマートオフィス構想を実践する新拠点

▎オフィスの再定義が必要だ 

 

ポスト・コロナ社会において、オフィスの役割は大きく変化します。ここ1年で、オフィスを手放す選択をとった企業も多いようですが、ダンクソフトは違います。 

オフィスを残し、この場を、単なる「業務遂行の場」ではなく、「イノベーションの場」として再定義しました。 

 

この新・神田オフィスですが、3月1日に、フロア移転しました。同じビルの10階(最上階)にあります。7階にいたときより、ずっと見晴らしがよくなり、全面の窓から神田の街なみが一望できます。 

「イノベーションの場」として生まれ変わったダンクソフトのオフィス

「イノベーションの場」として生まれ変わったダンクソフトのオフィス

 しかし、こうしたロケーション以上に、このオフィスの特徴は、「インターネットにあらゆるものをのせていく」ことにあります。後で述べるように、ここは本当にモノが少ないオフィスです。つまりここは「スマートオフィス構想」のショーケースであり、同時に、この構想をさらに加速し、全国各地に展開していく場として位置づけています。 

ダイアログ・スペース

ダイアログ・スペース

オンラインとオフラインをあわせた、良質なハイブリッド型イベントやダイアログが行える空間を、オフィス内に新設しました。テレワーク、クラウド、ウェブ、デジタル・コミュニケーションの組み合わせで、スタッフと、お客様と、地域と、世界と、より連携を拡げ、もっと協働していくために、世の中に先駆けた、新たな試みをしていきたいと思っています。 

 

もう一点。「イノベーションの場」としての新・神田オフィスは、2つの方向での役割を持っています。 

ひとつは、テレワークが加速するなかでも、スタッフが安心・安全に集うことのできる、働きやすい「みんなのオフィス」であること。 

カフェ・スペース

カフェ・スペース

もうひとつは、人とビジネスと地域をつなぐ役割です。ここは、当社のスタッフ以外の人たちも参加しながら、ネット上であれ近隣社会であれ、コミュニティを活性化していく重要な結節点でもあるのです。 

▎議論ではなく、対話を重視。そのための音響と通信環境 

 

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重要なのは、質の高い、より豊かな「対話」を生みだすことのできるオフィスかどうかです。議論ではありません。それでは勝ち負けを意識したやりとりになってしまいます。そうではなく、多様な人々が集い、関わり、対話を重ねることで、次に向けた新しいアイディアやプロジェクトを生みだす時です。インターネットで日本各地とも世界各地ともつながり、そのたびに新しいビジネスが広がっていきます。 

 

今回、そのために必要な設備を、無駄なくしっかり備えました。音響と通信環境、つまり「音場」によって、オンラインとオフライン両方からの参加者同士で対話をする際のクオリティに違いがでます。 

 

貸出可能な、高品質の会議用マイク 

貸出可能な、高品質の会議用マイク 

そこで、高品質のマイクと厳選したスピーカーを導入し、超高速インターネットを引いています。オンライン上の個別対話やグループ対話で、もっとも大きなストレスになるのが、じつは音響・音声の悪さです。声が途切れたり、ニュアンスが聞き取りにくかったりすると、対話の質やリズムに影響します。みなさん映像を過度に気にしがちですが、大切なのは音響や音声といった「音場」のほうなのです。これらの音響セットは2セット用意しており、貸し出しも可能です。 

 

また、4K時代をふまえ、4K対応パネルも約10台。カメラは、4K相当が出る秀逸なウェブカメラを採用しました。通信回線は、セキュリティ面を考え、2つの回線を引き、分けて使っています。ひとつは、クライアント業務専用の回線で、もうひとつは、外部からダイアログに参加する方々に使っていただけるものになります。 

 

オープンで、フレキシブル。それでいながらハイリー・セキュアード(highly secured)な、守るところは守るオフィスです。  

▎Digital、Diversity、Dialogueの相乗で、新たな価値を創造する 

 

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こうした優れたデジタル環境に包まれた、新設の「ダイアログ・スペース」で、さまざまな活動を進めていく予定です。たとえば、オンライン・イベントの主催や、コミュニティ・ラジオのスタジオにもなりますし、もちろん、日々の会議やビジネス・カンファレンス、シンポジウムなども、ストレスなくできる環境が整っています。 

 

貸出可能なスピーカー、M’s system

貸出可能なスピーカー、M’s system

今回、特徴的なスピーカーを採用しました。演奏家や作曲家も好んで使っていて、ラグジュアリー・ホテルなどでも多く取り入れられているものです。音質がナチュラルで、リアリティ溢れるサウンドが特徴です。 

 

深みがあって、柔らかく豊かな音色が空間に広がり、からだ全体を包み込みます。音楽を聴くと、とてもリアルなライブ感があります。オンライン会議の音も、このスピーカーを通すと、気持ち良く響いて、長時間聞いていても疲れないんです。 

 

昨年、約10時間のオンライン・フォーラムを、このスピーカーで実施してみました。オンライン参加した方から、長時間で疲れるのではないかと心配したが、自然な音で聞きやすく、他の参加者が近くにいるように感じて、ストレスなく過ごせたと好評価をもらいました。 

 

新オフィスは天井が高いので、音が広がって圧巻です。いい音が、オンラインからの参加者にも響きます。参加する場所を問わず、隣にいるようなライブ感で対話ができる音場になっています。 

▎「スマートオフィス構想」のモデルとしての新拠点 

 

ダンクソフト代表 星野のデジタル名刺

ダンクソフト代表 星野のデジタル名刺

今回のフロア移転では、オフィスのペーパレス化もさらに徹底し、モノを減らしました。今回、ついにプリンター(複合機)をなくしたのです。もともと、FAX、電話、書類保管庫、袖机等は、ダンクソフトのオフィス内にはありません。以前から、文房具も個々で持つのをやめ、オフィス全体で共有できるコーナーをつくってセンタリングしました。モノが減るほど、オフィスの引っ越しも身軽になります。印鑑、名刺も早くなくしたいところです。ちなみに、私はもう紙の名刺を持つことは辞めました。直接会えなくても誰もがアクセスできるよう、デジタル名刺にしています。 

 

スマートオフィスの醍醐味は、「インターネットにあらゆるものをのせている」状態であることです。情報は紙ベースではなく、インターネット上にありますから、どこにいても同じ環境でアクセスできます。ですから仕事も、work from home (WFH)に限らず、どこにいてもできるわけです。 

 

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そうなると、オフィスに出社することの意味が変わります。今までは、作業・業務を遂行するために通勤していました。しかしこれからは、積極的なコミュニケーションや対話のために、出社することになるでしょう。そこから生まれる気づきや発見が、つまり新鮮な認識の変化が、スタッフ一人ひとりのクリエイティビティを刺激します。新・神田オフィスは、安全に配慮しつつ、人が気持ちよく滞在できる環境です。社内メンバーは必要に応じて出社し、ダンクソフトが社内外のメンバーと日々創りだしている新しいビジネス・シーンに触れることもできます。 

 

こうしたデジタル・メディアに支えられた対話の場を、どう有効に活用していくか。カギは「多様性の中の対話」です。この可能性を、みなさんともっともっと広げていきたいと思っています。お客様たち、その先のお客様たち、社内メンバーたち、地域の方々、遠く離れていても同じ未来を見ている方々など、さまざまなみなさんと一緒に、クリエイティブな未来を、ここから切りひらいていきたいと考えています。 

 

 


★ダンクソフト 「ダイアログ・スペース」 仕様・設備 

【通信環境】 

・NURO光 約 1 Gbpsの超高速 

・Bフレッツ セキュリティ重視(600-700Mbps) 

・有線で屋上まで敷衍可 

【音響・音声】 

・高品質 会議用マイク 5台 :貸出可能 

・スピーカー(M’s system) :貸出可能 

【モニター】 

・55インチ 4K 有機LED大モニター 

・30インチ弱 高解像度 PCモニター 12台 

【カメラ】 

・ウェブカメラ(4K相当)Microsoftライフカム 3台

 

●ダイアログ・スペースのご利用・同環境の導入支援について、いつでもご相談ください。