プログラミング教育事業推進会議(第2回)が、平成28年12月19日に行われました。会議の中で、ダンクソフトが協力して行った神山町での「プログラミング教育」の総務省のモデル授業を含む報告が発表され、その資料が公開されました。
プログラミング実証実施状況報告書(P28~) 参照:プログラミング教育事業推進会議(第2回)会議資料
視察を行った委員からは、 メンター育成やカリキュラムについて評価をいただき、今後のプログラムについて期待も示されました。
以下引用:プログラミング実証実施状況報告書
●視察委員からのコメント(原田委員) <メンター育成> • 本実証の特徴は、プログラミングの専門家が地元でのメンターであることから、育成方法もどのような態度で子供と接するべきかといった教育の側面だけに限定できる。指導するTENTOは講師育成を得意とするところであるから、最適な組み合わせといえよう。 • 視察において、「教えないで考えさせるべき」というコメントをさせて頂いた。これは技術者であればだれでも経験するであろう、自分で答えを見つけたときの喜びが次へのモチベーションに繋がるということがまず前提としてあり、彼らがプログラミングを覚えたての頃の気持ちに立ち返って子供達と接することができれば、必然的によい講師になるだろうということでもあるから、大変期待している。 <カリキュラム> • オリジナルの教材でScratchを普通とは異なる使い方をしていたのが興味深かった。教材のライブラリがScratch自身で作られていることから、この先に興味を持った子がそれを通じて自らライブラリを拡張する可能性を残している点が高く評価できる。
●視察委員からのコメント(松田委員) • 総論として、神山町という地域の特色を極めて有効に活用した「プログラミングの普及推進」事業であった。神山の奇跡と言われる地域活性化の中核であるIT関連の人材をメンターに育成することは、今後プログラミングにおいて深い学びを実現するために最高の人材活用であった。また人形浄瑠璃を題材にすることで最新のテクノロジーが伝統文化を継承する大変魅力的な手がかりとなることを示してくれたと感じている。 • 放課後の育成事業であったが、学校との連携も良好であることから年間を見据え計画的に複数回開催し、子供たちの学びをより豊かなものにしていくことを期待したい。
※プログラミング教育事業推進会議 総務省が公募していた「『若年層に対するプログラミング教育の普及推進』事業」における「クラウド・地域人材利用型プログラミング教育実施モデル実証事業」に関するもの。 第一回開催に関しての記事はこちら。http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/071202074/?rt=nocnt