第7回 不況の過ごし方

 

謹賀新年。本年もよろしくお願いします。

さて、世界的な金融破綻により、一気に景気が落ち込んでどこもかしこも暗いニュースばかりです。弊社も同様な状況にいます。こういった事態は25年の経営の中で3回目。

最初は1986年社長になった直後の半導体不況。これは半導体業界のみに起こって、突然仕事が終わり、社内の半分以上の人が遊んでいる。これはたまたま舞い込んだ清涼飲料水の自動倉庫のリニューアルに人が足りないと呼ばれて遊んでいる社員を全員連れて滋賀県に半年はまって、なんとか切り抜けました。

次はいわゆるバブルで、これはIT業界への影響がかなり遅れてきました。でも、気づかずに、清涼飲料水の自動倉庫の次のバージョンへの対応も失敗したりでうまく行かずに危うく企業としての崩壊寸前まで行きました。

これらの経験から今を見ると情報が早く行きわたり、対応できるところも明らかなので手の打ちようがあること。さらに世界中が同じ波に巻き込まれていることなど、案外気楽な?面があります。

重要な事は自分のするべき事を見失わないこと。慌てないことです。先を急がずにやれることをやる。それが重要です。急いでも渋滞の列に突っ込んでイライラするようなものでノンビリと周りを見ながらできるだけゆったり生活していくことで色々な事も見えるし毎日が充実できると思います。

ビジネス上での注意としては、怪しい案件、怪しい営業など詐欺まがいの輩が徘徊します。おいしい話はあり得ないと思って手を出さない事が肝要です。振り回されるばかりですし大損もありえますので。

若い人たちは50年後、60年後の世界を考えて、そこまでに自分が何をするべきか?そのための10年、そのための今年・今月といった計画を立てるチャンスでもあるでしょう。

時間に追われて生活すると、ともすると周りに流されて自分を見失うことが多くなりがち。今のような状況では残業も少なく給料は少なくなるかもしれませんが、自分の時間は多くなり自分の趣味や体作りに専念できるチャンスだと思います。

これからの時代は感性が重要です。そこから生まれるアイデアが商品、サービスの付加価値を生みます。これらに必要な時間とその種になる感動を今のうちに多く自分という畑に蒔いておいて、いつか来る収穫の時まで育てて行く。そういう観点で100年に1度というこの不況を楽しんでもらえればと思っています。

時間は人生のために(R)  Love your life, love your time.(R)

2009年もダンクソフトをよろしくお願いします。


第6回 新規ビジネスECOとの関係

第8回 義理かんり