#阿南高専

インターンシップ座談会2:開かれたテレワーク環境が若者たちを魅了する

ダンクソフトでは2024年9月、第2回目となるインターンシップを開催しました。今回も、第1回目と同じように、徳島県の阿南工業高等専門学校からお二人の学生たちが参加しました。そこで、再びダンクソフト代表の星野と学生たちのダイアログをご紹介します。前回とはまた違う、個性豊かで、ハツラツとした若い人たちの考え方をたくさん聞くことができました。  



┃阿南高専OBがダンクソフトで働く姿。僕たちが選んだ進路は間違っていなかった 

星野 おふたりはどのような理由でダンクソフトに興味を持ちましたか? 

左からダンクソフトの星野と港、第2回インターンシップに参加したお二人。

松本 僕は以前から在宅勤務という働き方に関心がありました。阿南高専で講師をされているダンクソフトの竹内さんを通じて、この会社が独自の働き方をしていることを知って、インターンシップに参加してみようと思いました。 

天羽 僕たちは、高専でプログラミングの勉強をしています。それが果たして会社で役立つのか、実際にどんな進め方をしているのか、知りたいと思いました。僕は、インターンシップは今回が初めて。いきなり県外の会社で経験するのではなく、徳島にもオフィスがあるダンクソフトを選びました。 

星野 まだ途中ですが、実際に参加してみてどうですか? 

松本 プログラミング言語の C# を触るのは今回が初めてでした。けっこうサクサク進めることができて、内心すごくほっとしています(笑)。また、Webアプリの開発はぜひ経験してみたいと思っていたので、とてもよかったです。 

天羽 Webアプリはあまり詳しくないのですが、意外に簡単につくることができて楽しかったです。 

星野 皆さんの受け入れ担当である港さんは、阿南高専のOBです。先輩たちの働く姿を見ていかがですか? 

松本 天羽さんが言ったように、僕も学校で習っていることが果たして役立つのかなと少し心配していました。けれども、港さんが仕事をされている様子を見て安心しました(笑)。 

天羽 そう、自分たちが選んだ進路は間違いなかったんだと(笑)。自信を得られました。 

星野 ダンクソフトには、もう1人、阿南高専のOBがいますが、どちらの社員も社会への適応力が高いですよ。高校・大学という一般的な進路と比べて、高専の卒業生は中学生のころに進路を考えて、そのころから技術を学びながら進んでいますよね。普通に高校・大学と進んで大学3年生で就職活動をする方たちとは、ずいぶん差があると思います。また物心がついたときには、インターネットが普通に存在する世代だから、情報をいくらでも取りに行けますよね。もっと自信を持って大丈夫ですよ(笑)。  

┃中学生のころからずっと気になっていたテレワークを初体験 

 

星野 松本さんはテレワークに関心があるそうですね。 

松本 僕の住む所から学校までは、片道1時間半くらいかかります。もしも徳島市内の会社に就職するとなると、やはり同様の通勤時間がかかります。一方、部活でプログラミング部に入っているのですが、夏休みなどの活動はけっこうオンラインでもできるんですね。それならば、仕事も在宅の方がよいかなと——。 

天羽 僕の場合、在宅勤務に関心を持つようになったのは中学生の頃、コロナ禍の時です。TVのニュースなどでテレワークといった新しい働き方がクローズアップされていたのですが、実際どんな感じなのだろうとずっと気になっていました。 

星野 今回、徳島オフィスでのインターンシップは、1日が徳島オフィスで、台風が来ていたこともあり、残りの2日間が在宅ワークでしたね。どうでしたか? 

徳島オフィスでのインターンの様子

松本 徳島オフィスで受けたのと同じようなプログラムを在宅でも実施したのですが、驚くほどスムーズでした。これなら、ぜひテレワークで働きたいなと思いました。 

天羽 コミュニケーションはTeamsを使ってやったのですが、こちらからの質問などにもすぐに対応があって。ビデオ会議で相手の顔を見ながらできたので安心でした。実は僕が部活でやっている会議は全員カメラをオフにしていて、マイクもオフにしていて、会議と呼べないほど暗い印象です。それだと僕も話しにくいし、やりにくかったんです。デジタルで、離れている人とも顔を出して会話できるのはよいと思いました。開いている感じがいいなと思いました。明るいし、楽しい印象がありました。 

星野 「開かれている」というのは、すごく重要な視点ですね。お互いがどういう状況にいるかも分かるし、表情が分かってできるのは、普段のオフライン・コミュニケーションではそうですからね。これから技術が進めば、3Dが使われるかもしれないし、さらにホログラムのようなものになるかもしれない。人と人とのつながりをデジタルが補完していって、お互いをもっと良く知ることができます。同じ方向を向いている人であれば、一緒に働いたり、一緒にいろいろな研究ができたり、学びあうことができます。閉じたところで怪しい話をするのではなく、開かれた環境で建設的に話をしたい。明るく楽しい方向を選んでくれる人が増えるような、そういう時代を僕らは作らなきゃいけないって思っています。   

┃部活でも学生会でもデジタル・ツールを活用、ダンクソフトとの違いは? 

 

星野 少し話が変わりますが、2人は普段どんなスマホ・アプリを使っていますか? 

松本 主に使っているのは、カレンダーやToDoリストといったアプリですね。これまで手帳などに書き込んでいたものがスマホを見るだけでパッとわかるので便利です。部活のメンバーたちともカレンダー・アプリでスケジュールを共有しています。 

天羽 カレンダーは部活の仲間たちとよく使っています。あとは友だちとの連絡はLINEやDiscord、部活ではSlackを使っています。 

松本 僕もよく使うのはSlackかな。僕は学校の学生会の会長を務めているのですが、学生会や部活での連絡はだいたいSlackでやっています。 

天羽 学校の授業で、グループで作業する時など、LINEでグループをつくってメンバーたちとやりとりしています。ただ、ファイルの送信が面倒だったり、情報が流れていってしまうので、使いづらいです。それよりもSlackやTeamsの方が便利ですし、プログラムなどもクラウドで共有したい。このあたりのツールがもっと広まったらいいなと思っています。 

星野 ダンクソフトでは、メンバー間のスケジュール共有にOutlookを使っています。でも、以前は社長の僕には妙に気をつかって、わざわざ事前に会議を入れてもいいか連絡してくることがよくありました。そんな余計な手間もなく、スマートに使いこなすようになったのは、皆さんの先輩である港さんの世代からですね。港さんは僕のスケジュールの空きを見て、空いていればスケジュールをサッと入れています。余計な階層を気にせず、フラットな関係を意識して仕事を早く進められることは、デジタルを使ううえで、よい作法の一つだと思いますよ。 

ところで、家庭でのデジタル化について、なにかやっていることがありますか? 僕の家では、SwitchBot(スイッチボット)を使ってカーテンの開け閉めや照明の点灯を自動化したり、最近では、家の鍵に指紋認証を使ったりしています。 

天羽 僕の家でも照明のオン・オフなどでスイッチボットを使っていますが、それ以外はまだやっていないです。 

星野 こうした工夫は、ちょっと手間をかけるだけですごく便利で楽になるし、たいした費用もかかりませんよね。日本では、Beyond5Gといわれていて、次世代の情報通信インフラとして6Gを使った通信ネットワークが構想されています。その時代になると、ほぼ日本全土を網羅する通信網が実現されます。これからデジタル技術が進歩すれば、社会も家庭もさらに明るく楽しくなると思いますね。   

┃ペーパーレス化で書類も判子もいらない。パソコン1つ持ち歩くだけでよい社会が僕の理想 

 

星野 これも前回のインターンに参加した方たちにもお聞きましたが、ダンクソフトが進める「スマート・オフィス構想」については、2人はどう考えますか? 

松本 ペーパーレス化については、僕は大賛成です。ぜんぶデジタルになれば、書類も判子もいらなくなり、パソコン1つ持ち歩くだけでよくなります。学校の先生方には紙媒体を多用する人もいるのですが……。紙に書くと、手も目も疲れますし。僕は、紙媒体はぜんぶiPadに取り込んで勉強しています。そうすれば、ベッドで寝転んで試験勉強ができます(笑)。 

天羽 ペーパーレスにすれば環境的にもよいですし、物理的に紙を管理したらコストもたくさんかかるし、効率的じゃないと思います。ただ、デジタル化を進めたい一方で、紙も少しは残してほしいというのが希望です。紙のよさがあって、僕は勉強もノートに書いた方が憶えやすいですし、漫画や本を読むのも紙媒体の方が好きです。 

星野 僕はぜんぶデジタル派ですね。雑誌などもPCの大画面ディスプレイで見ると、実物よりも大きくてすごく読みやすいんですよね。どちらにしても、オフィスでも家庭でも社会でも、これからはどんどんデジタル化が進んでいくはずです。選挙などにしても、インターネットを使って便利に投票できる時代が早くやってきてほしいですよね。 

松本 それは僕も同感です。学生会の選挙のときには、学生800人分の投票用紙をつくりました。印刷をして、800枚の1枚1枚に、学生会の判子を押して、人数に分けて封をする作業があります。投票用紙の管理がものすごくたいへんです。こういうことは、どんどんデジタル化してほしいと思います。 

天羽 デジタルでできることははやくデジタルでやってしまえばいいと思います。そういうペーパーレス化については大賛成です。   

┃次の世代の人たちのために、社会に役立つものをつくりたい 

 

星野 2人は将来、どんな仕事をしてみたいと考えていますか? 

松本 僕はいま、プログラミング部の部活でWebアプリばかりをつくっています。将来の仕事も、Webアプリの開発にチャレンジしてみたいと思っています。 

天羽 部活はロボット研究部です。プログラミングも好きですが、それを使って社会の役に立つモノをつくり出すような仕事に取り組んでみたいと思っています。いま僕たちが便利に暮らしているのは、先人たちが作った技術あるからこそ。今度は僕が次の世代の人たちのために、新しいものを生み出してみたいんです。 

星野 それはとても大切なことですね。僕たちは若い人たちのチャレンジを応援しますし、「リバース・メンタリング」という考え方を大事にしているので、逆に若い世代から学べることがたくさんあると思っています。そんな双方向の学びを通じて、コミュニティ全体で新しい考え方や実践・経験をシェアしていきたいものです。それが、インクリメンタル・イノベーション(斬新的イノベーション)を起こしつづける秘訣だと考えます。 

ところで、将来の働き方についてはどうですか? 

松本 僕は、人が多い場所が苦手なので、できれば在宅勤務中心で働きたいと思っています。それが叶えば住む場所は徳島でも東京でも、近所にスーパーとコンビニと飲食店があれば、基本的にはどこでも大丈夫です(笑)。 

天羽 一度は徳島県から飛び出てみたいと思っています。東京で働くのも面白そうかな。 

星野 やりたいことがあるなら、どんどんチャレンジしてみたらいいと思います。インターネットを活用すれば、働く場所にとらわれずに、どんどん可能性が広がります。一方、自分で経験してみないとわからないこともたくさんある。両方のいいとこ取りをして経験を積んでいってほしいですね。 

最後に、ダンクソフトのインターンシップに参加してみてどんな印象ですか? 

松本 僕は他の会社のインターンシップにも参加したことがありますが、ダンクソフトは在宅勤務、リモート・ワークということではすごく進んでいる会社、強いと思いました。Teamsでの情報共有もビデオ通話もとても手際がよくてすばらしい環境だと感じています。 

天羽 プログラミングやWebアプリ開発を実践で学ぶことができて、自信がつきました。在宅勤務も、言葉では知っていたのですが、実際に体験するのは初めて。とても楽しく、自分の将来を考えるためにもすごくよい経験になっています。  

▎デジタルと対話・協働の文化が、未来社会を創る 

 

僕たちダンクソフトも、昨年40周年を迎え、50周年に向けて、新しいさまざまなチャレンジを始めています。その柱の一つが「対話と協働」です。実は、この文化があるから、若いスタッフも積極的に参加することができますし、顔を出して、きびきび連携して進めていけるんですよね。デジタルと双方向の文化が補完しあうことを大切にしたいですね。皆さんのような柔軟な考え方ができる方たちとネットワークしながら、よりよい未来社会を創っていきたいものです。 

  

第1回目インターンとダンクソフトのスタッフ

◆あせて読みたい: 

 第1回目のインターンシップ座談会の様子はこちらをご覧ください。

インターンシップ座談会1:僕にとってある意味、理想的な職場かもしれない。