得意分野で、楽しみながら世の中の役に立つ、ダンクソフトと私の未来 

ダンクソフトパートナー
高知スマートオフィス チーフディレクター 
片岡 幸人 


40年目にしてなお新しい、ダンクソフトの企業文化 

新しいことに挑戦するいぶきがすごく強い。動ける会社。シフトできる会社。そこが、ダンクソフト社の面白さだと思います。これは、他の企業と格段に違います。 

  

私自身は、名古屋のIT企業から業界歴がスタートしました。その後、地元の高知に戻り、教育委員会で 5 年間つとめます。 

 

その後ベンチャー企業の共同経営や、自身の会社設立、ベンチャー企業の共同経営からの離脱などを経て、現在はダンクソフトのパートナーとして活躍すると同時に、自身の会社でも新しい事業への挑戦などを進めています。 

そうした経験からも、いかにダンクソフトが素晴らしいかを実感します。 

  

先日、星野さんが毎月公開されているコラムを読んで、昔、苦労した物語があったことを初めて知りました。多くの経営者を見てきましたが、普通は苦労をなるべくしたくないので、事業がある程度うまくいと、あぐらをかいてしまうものです。また、経営者といえども普通の人ですから、ある程度会社の経営が安定するとリスクのある新しい挑戦を避ける方が多いです。ですが、ダンクソフトは、社長の星野さんも、副社長の渡辺さんも、果敢に楽しみながら新しい経営へ挑戦していこうとしています。 

  

高知にいながらにしてプロジェクト連携ができる、画期的なワーク・スタイル 

初めて星野さんと出会ったのが、2015 年のことでした。ダンクソフトで複業されていた方に誘われて、ある懇親会に突然参加して初めてお話ししたことをよく覚えています。 

 

その頃、高知で自分の会社を継続しながら、パートナーとして関われる環境を模索していました。私の経歴や活動などに興味を持っていただいた場合でも”勤務はこちらに来てください“と言われてしまう。それが徳島だったり、東京や大阪ばかりで、高知での生活を続けたかった私には、好待遇でも違和感を覚えていました 

  

そんなとき、ダンクソフトは高知から離れずにそのまま関わることができた唯一の企業でした。今でこそテレワークが普及してきましたが、2015 年当初ではかなり画期的なことでした。 

  

「やりたいこと」を歓迎する企業文化の魅力 

さらに驚いたことがあります。それは、星野さんへ私自身に何ができるのかをご説明していたときでした。星野さんから、「それで、片岡さんは何がやりたいの?」 とたずねられたのです。 

  

これには驚きました。普通の企業は、企業側がやることに人をあてはめます。ですが、やりたいことを一緒にやろうという星野さんのスタンス、やりたいことを歓迎する企業文化に衝撃を受けました。ここなら、やりたいことや面白い仕事ができそうだと思い、パートナーとして活動をはじめることになりました。 

  

バザールバザール立ちあげチームの一員として 

パートナーとして仕事がはじまった当時、自社開発していたのが「ダンクソフト・バザールバザール」です。私はこれまでの新規サービス開発の経験から提案などを行いながら、開発に参加しました。 

 

開発チームのみなさんにとっては、これまで経験した枠組みを超えたものだったかもしれません。にもかかわらず、柔軟に受けとめてくださり、提案内容などを一緒に検討するだけでなく、開発チームメンバーの1人として私を歓迎してくれました。 

 

星野さんからは、「スタッフとは異なる知見を持つ“パートナー”が対話に加わることで、社内のネットワークや価値観が多様になり、よりいきいきしたコミュニケーションができた」と、嬉しいフィードバックがありました。 

  

いち早く kintone に取りくみ、事業の幅を広げる 

2016 年からは平行して kintoneにも取り組み、この時のお客様からの紹介で、2018 年には宮崎県のひむか野菜光房株式会社(以降、ひむか)様の業務プロセスの効率化と農業の新たな価値創造を支援するプロジェクト を担当します。 

 

私自身、後にサイボウズ社が提供する kintone のエバンジェリストに就任することになりますが、以前から取り組んで来た農業IoTの知見に加え、kintone を最大限に活用したシステムをひむか様と一緒に構築しました。なにより、ひむか様が新しい試みを理解してくださったことが大きかったです。PCに詳しい若手の方をアサインくださり、リアルタイムで変更を可視化していくライブコーディングという手法で効率よくプロジェクトを進められました。 

 

しかも、出荷などの重要な業務を含むシステムにもかかわらず現地に 3 回だけの訪問だけでプロジェクトが進行できたのは、自分でも驚きました。現地でサポートせずとも、オンライン会議を駆使することで十分に協働ワークができましたし、ひむか様がシステムを活用して成果を得ることができました。 

 

この機会を通じて、ひむか様は無駄な移動時間やコストを削減できることを知り、このプロジェクト以外でもテレワークを導入するようになり、思わぬ収穫もありました。 

  

スタッフの成長をサポートし、学びあえる「パートナー」という存在 

最近は、企画チームの中香織さんがホットで、面白い存在です。中さんの素晴らしさは、お客様の要望をただ聞いてかなえるだけでなく、お客様が考えていたよりも一段と使いやすい形のソリューションを提供できることです。また本人がそのプロセスを楽しんでいるのもいいことです。中さんが担当した石垣島のはなまる学童クラブ様での kintone 導入事例からも、そのことが伝わるのではないかと思います。 

  

星野さんに伺ったところ、中さんはもともとウェブ・デザインからはじまり、その後、プログラミングも独学で学んで、今に至るそうです。kintone は、試行錯誤しながら覚えたとのことです。ただ、独学ゆえに技術的な不安もあったようで、様々な経験を積んできた私のようなパートナーが一緒にプロジェクトをし、サポートに入る意味も大きいと感じています。 

 

最近では、めきめきと成長していく様子を頼もしく拝見しています。お客様とのコミュニケーションもよりスムーズになり、お客様が喜んでくださることが増えています。プログラミングへの自信もついてきて、中さんの魅力がますます発揮されるようになっています。 

  

ダンクソフトの柔軟性と挑戦するマインドを、パートナーとして支えたい 

今でもダンクソフト社に驚かされるのは、「柔軟性」と「挑戦しつづけるマインド」です。例えば、2020 年にコロナ禍にみまわれたときには、全く支障なく全スタッフがテレワークへ移行することができました。一方、多くの企業は、すぐにはテレワークに移行できなかったり、今でもテレワークに程遠い企業もあったりします。 

  

また、ダンクソフトは 40 期目をむかえる今も、楽しみながら新しいことに挑戦しつづけていて、すごいなと思います。今プロジェクトをご一緒している中で、まだまだ新しいチャレンジをできるところがありますし、今もいくつか進めています。それらを、スタッフの皆さんやお客様と共に、これからさらに楽しめる仕事にしたいと思っています。 

  

ダンクソフトのスタッフの皆さんも、色々と考えていることやアイディアがあると思うのです。それをもっともっと表現したり、実践してみてほしいと感じます。そのときに、私のようなおもしろいタイプの人間をもっと活かしていただきたいし、一緒になってチャレンジしていかれたら、このパートナーシップも、さらにダンクソフトの力になっていくでしょう。 

  

得意分野で、愛着ある土地で、楽しみながら役に立つ 

自分自身が楽しみながら仕事をしていこうと考えるようになったきっかけは、20 歳の頃、病床の父がつぶやいた言葉にあります。「もっと好きなことやっておけばよかった」という一言、これは強烈でした。 

  

父は長年地域に貢献しつづけ、住民から推されて教育長をやったような人格者でした。ただ、父にとっては、相当好きなことを我慢してきた人生だったのでしょう。人格では父にかないませんが、好きなことをすることなら自分にもできる。そこから「人生はいつ終わりを迎えるかわからないから、好きなことをすることで人の役に立って、思い切り楽しい人生を送ろう」と決めました。せっかくなら、楽しみながら得意な分野で役に立てたら面白い。 

  

これからは、世の中に、ひとつだけでも何かITで貢献できたら面白いなと考えています。関心があるのは、IoT による福祉への貢献です。例えば、私の母が暮らす高知の田舎には、都心部のような満足な駆けつけサービスはありません。電気ポットも DVD もスマホも使わないアナログ派で、一人暮らしで認知症などが心配な高齢者に、離れた高知市からどう対応できるのかが課題でした。そこで今開発しているのは、IoT センサーを用いて、冷蔵庫の開閉によって生活の見守りをするソリューションです。ダンクソフトとも連携を考えています。 

  

身のまわりの困りごとを解決すること、また、自分たちで実現できる“楽しいこと”、“面白いこと”が、未来のよりよいサービスにつながってくると考えています。努力はするけれども、苦しみながらではなく、楽しくやっていきたいものです。そうでないと、世の中に役に立つものにはならないですから。ダンクソフトには 40 周年のさらに先も、もっと楽しくて面白い企業でありつづけてほしいと願っています。