第15回 ”時間は人生のために”(R)

DUNKSOFTのクレド ダンクスタイルの2つ目。

会社案内を作り変えた時にメッセージとして記した一文。 内容は企業理念をご覧ください。

”時間は人生のために”(R)

今回はその補足として私がバイブルのようにあちらこちらで引用している 名著”哲学講義”からの文章で補足します。 (ポール・フルキエ著 フランスのリセの教科書として利用されている一般教養のエスプリ)
http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4480083413/

第二次世界大戦後に書かれた書籍の中ですでに、労働時間よりも余暇の時間が問題になるだろうと言及している点は素晴らしい。
ますます早くなっている世界の変化の中で 自己に対して効率よく投資してレベルを上げていくのかは個人に依存はしているが社会全体の課題でもある。残念ながら日本の社会でこの意識はまだまだ浸透していないように見える。


「余暇」の項から(入門 哲学講義 P.124 第2編 職業上の倫理)

余暇の重要性

”余暇は現代の生活において、かつてなかった重要性を持つに至った。
時間という量的重要性、考える人に課せられる倫理的問題という質的重要性である。
若い人は、この百年来、得られてきた余暇時間数の事をあまり意識していないが、有給休暇を考えると、工業労働の時間は約半分減少した。さらに、機械の増加で、かなり疲労も少なくなったことに注意すれば、労働者は雇われている企業で働かねばならぬ時間以外に、自由な活動をする可能性がどれほど拡大したかが見られる。
かつての工場労働者の生活についての観念を得るためには、1840年にヴィレルメ博士が出版した「綿織物、毛織物、絹織物工場労働者の肉体的、精神的状態の表」を読まねばならない。

たとえばここに、ライン上流地方の綿織物工業での労働時間についての記述がある。
ミュールーズ、ドルナック・・・では、製紙工場、織物工場は普通、朝5時に始まり、夜8時、時に9時に終わる。
冬には終業時刻は、しばしば夜明けまで延ばされるが、労働者には一分も得にならない。一日の労働時間は15時間である。
この頃には、昼食に半時間、夕食に一時間もらえる。従って、働くのが一日に13時間半以下ということは決してない。
タン、ヴェルセリングでも、労働時間は同様に長い。ゲブヴィレルのニコラ・シュランベルジェの工場では、労働時間は15時間ではなく、13時間半だが、ビチェヴィレルでは16時間である。(L/ラルー、J.ネリ共著 「人間共同体」からの引用による)

新たな破壊的戦争が、再び、一世代の労働の成果を無にするようなことがなければ、間もなく、年間の労働時間数は、1500時間あるいは1000時間(一週 20-30時間)になり、一生の労働時間は4万時間に減少するだろう。我々は余暇文明に向かって歩んでいるのである。

余暇の拡大という事実そのものから、余暇は非常に大きな精神的重要性を帯びるに至った。
技術の進歩の提出した問題を専門としてきた、現代の哲学者 ジョルジュ・フリードマンは最近、「未来の問題は労働ではなく、逆説的ではあるが、余暇の問題となろう」と言っている。この問題は次のようにたてられるだろう。
労働者にとって人間性の発達と、倫理的進歩の時間となりうるし、またそうでなければならない余暇が、反対に堕落と、倫理的無秩序の機会になるのをどう防ぐかという問題である。

中略

旅行、それは、三つの旅。思考の三段階である。まず、望み、予感し、出発の前に思わずよび求めた旅、次に現場で見られたもの、それから帰ってからものこっているもの、われわれのうちにこれこれの経験として真に残ったものである。
この三つの旅のうちでどれが最も豊かなものであろうか。
少し考えてみれば、それが第二のものでなく、場合によって、あるいはあなたの性格によって、第一のものか第三のものであることがわかるだろう。

最後に一言。余暇の過ごし方にはスポーツと日曜大工というものもあると言っておくだけでとどめておこう。しかし我々としては、主として教養を強調する。”

- Love your life, love your time(R)  時間は人生のために(R)


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