第10回 易経 「易の三義」

5000年前の教え

中国の古典のその中でも最古の書籍 四書五経の1つ 「易経」

英語では Book of Change 「変化の本」とされている。

陰陽道や風水の原理とも結びついている基本的な道理について書かれている。

易経

最近、友人のBlogで出会い興味を持ち内容を少しずつ吸収しようとしているところ。

その中に易の三義という表現がある。

■「変易」「不易」「簡易」の3つとされる。変化の状態を指している。
  – かわる・かわらぬ・たやすい

■すべてのモノは変化する。 「変易」

■変化しながらも一定の法則 「不易」
  – 例えば、春夏秋冬の繰り返し 生死

■その変化の法則性を我々人間が理解さえすれば、天下の事象も知りやすく、分かりやすいものになる。 「簡易」

仕事も易の三義で

我々の普段の仕事も同様だと思う。

(1)事務処理などの定型処理 「不易」
  – 決まった仕事の流れを着実に短時間でこなす。

(2)未知の業務を行う 「変易」
  – イチから作る。再利用は少ない。Creativeな業務。
  – 時間がかかり読みづらい。

(3)パッケージ化=システム化 「簡易」
  – 汎用性を求めるならカスタマイズは少なく。
  – 例外を盛り込まない、とことん情報を再利用する。

(3)が我々の得意とするところコンピュータのシステム。(1)と(3)の部分をどれだけ圧縮して時間を余らせて(2)の余力を残すか?それが企業ごとの付加価値の差別化にもなる。

業務改革のポイントもこの(3)に力を注ぐこと。(2)はシステム化できない、しない方が良い領域だと思っています。たまにマグレあたりのようにヒットするソフトがこの分野にもありますが。

企業の中でチグハグになりやすいのはここの切り分けが徹底できていない時。新しく会社に入ったばかりの人はともすると(1)、(3)を(2)と勘違いして時間をかけてあれこれ考えようとする。しかし企業内ではそれらは散々練られた結果で定型化された1つの流れ。時間をかける事が罪悪だったりする。こういうすれ違い、勘違いは多いように思う。

ホームページも易の三義で

三義は、たとえばWEBページのデザインにも重要な基本。企業情報などほとんど変わらない情報「不易」とNEWSなどに常に変わるもの「変易」、その間に位置して数式化、関数にできると便利なページ「簡易」。おおざっぱでもこういう分け方を出来ないと更新作業をするたびにイチから作り直しになったりします。システム、プログラミングもこれは全く同じ視点が要ります。会社案内のプレゼンテーションでさえも同じ。

またさらに三義は、見方を変えれば一人ひとりの人生も同じ。どれだけ単純作業を早く終わらせて自分の時間を作り出してCreativeな時間を多くするか?それができる人は頭の切り替えも上手で、休日をきちんと取る。人生が豊かになっていくサイクルの中でさらに感動を沢山してCreativeな発想、感受性がまた豊かになり仕事にも生かせて魅力あるキャラクターに成長する。そういう好循環を生む。“よく学びよく遊べ”というのはこういうサイクルなのではと最近思う。“時間は人生のために”-これもこういう発想から生まれた言葉。

温故知新

年齢を経るにつれて、いわゆる古典に触れる機会が増えて、その本質を知ると意味の深さに感銘を受け、ぶれない確信に近づけている自分に気づく。論語も面白かったが、こういう古典を現代の我々が触れる機会があまりないのは勿体ないような気がしています。

我々の提供しているサービスも少しずつ少しずつ本質に近づいて、基本的なところを軸に“楽”に業務をしていただける。また、その結果も楽しくなるように日々研鑽しています。